Apache License 2.0(Apache-2.0)は、TensorFlow・Kubernetes・OpenSSL(3.x)などで使われる許容型ライセンスです。MITと同じく専有製品に組み込めますが、MITより少しだけやることが多いのが特徴です。
Apache-2.0の特徴:許容型+特許への配慮
Apache-2.0は許容型なので、自社コードの公開義務はありません。MITと違うのは、特許ライセンスの明示的な付与が含まれる点です。これは利用者にとって安心材料ですが、その分、配布時の表示要件がやや細かくなります。
配布時にやること
- 著作権表示・ライセンス本文・免責を保持する(削除しない)
- ライセンス全文(Apache-2.0)を同梱する
- NOTICEファイルがあれば、その内容を配布物に引き継ぐ
- 改変した場合は、その旨を明示する(変更したファイルに目立つ告知)
NOTICEファイルとは
Apache-2.0のプロジェクトには NOTICE というファイルが含まれることがあります。ここには帰属表示(誰の著作物か等)が書かれており、配布時にその内容を引き継ぐ義務があります。「Open Source Licenses」一覧にライセンス文とあわせてNOTICEの内容も載せるのが実務的な対応です。
NOTICEの引き継ぎ漏れは、許容型でありながら見落とされやすい違反ポイントです。棚卸しの段階でNOTICEの有無も確認しましょう。
GPLとの相性に注意
Apache-2.0は、特許条項の関係でGPLv2とは非互換とされ、GPLv3とは互換とされています。Apache-2.0のコードとGPLのコードを組み合わせる場合は、コピーレフトの伝搬とあわせて整理が必要です。
まとめ
- Apache-2.0は許容型だが、NOTICEの引き継ぎ・改変の明示・特許条項の分だけMITより手間がかかる。
- 配布時はライセンス文+NOTICEを同梱し、改変は明示する。
- GPLと組み合わせる場合は版(v2/v3)の互換性に注意。
各ライセンスの位置づけはOSSライセンス早見表を参照。出典はSPDX・OSI・Apache公式のライセンス本文です。